2000年大学生協学生委員会リーダーズセミナー(水上)での講演レジュメ

協同を体感する大学生協

2000/08/14 岡安 喜三郎

◎協同と協同組合

・「協同とは?」と問われて。「他の人と一緒に何かをやり遂げること」
    「協同」は誰でもできる。誰でもやっている。(徒党を組むのも「協同」の一種だが)
・共通した関心事に応じて協同組合は作られる。生協、農協、漁協、労協etc.
・協同組合組織の優位性(良さ)は、人として大切にしたいことを組織の価値にしていること
・価値の実現には、一定の運営原則が必要になる。
    (「いい人が集まってもいい組織になるとは限らない」)
・自立した人(したい人)が協同する、協同してさらに自立を高める。(NASCOの例)
・国際的に確認されている「協同組合の定義、価値、原則」
    ICA(国際協同組合同盟)の声明(1995年)
    (「消費生活協同組合法」1948年)

◎世界の協同組合が着目している課題

・就労と協同組合/青年と協同組合
・協同組合は「包み込み<inclusive>の組織」(排除<exclusive>の組織ではない)
  『経済のグローバル化の進展は「集中」を生み、「排除」をもたらす』(ICA会長)
⇒ICAアジア太平洋地域での「キャンパス・コープと青年のセミナー」
 第1回(1996):シンガポール「
Youth of Today, Leaders of Tomorrow
 第2回(1999):フィリピン「
Future Leaders, Leading Now
 第3回(2001):日本・東京「 未定 」
        2001年6月24日−27日。国立オリンピック記念青年センター。

◎もし、高校の友達に「大学生協は今、何やっているの?」と聞かれたら...

・「どういう組織か」は説明しやすいが、「何しているか」は意外と説明しにくい
・「どういう人間か」は説明しやすいが、「何しているか」は意外と説明しにくい
・逆でも良い、生協職員に「大学生協は今、何やっているの?」と聞いたら...
⇒「今何しているか」。この問いかけの継続が、自分や生協などの未来をつくる。

◎あなたにとって「魅力ある組織」とは、魅力ある社会とは

・少なくとも「全員が同じ魅力を持つ」わけではない。これが出発点。
・自分が感じた魅力を他人(ひと)に伝えられる/他者(ひと)が感じた「魅力」に共感できる自分
⇒残念ながら、『誰も「変えよう」と思わない組織・社会は、魅力がないからだ』と言える。

◎人との出会いを大切にすれば、そこには必ず協同がある


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