ICAアジア太平洋地域・協同組合青年セミナー2001の閉会式

主催者からの感想

2001.6.27 岡安喜三郎

 ICA地域青年セミナーの閉会式でお話をする機会が得られたことに大変うれしく思います。本セミナーが滞りなく終了しようとしていることに対して、主催者として御礼申し上げます。

 皆さんは今、いい気分ですか? 私は輝いた目の明るい皆さんを見て大変幸せな気分です。この三日間、私たちはお互いを知り、共に学び、協同組合の今日と明日を議論しました。私たちは共に成長しました。

 私はICAアジア太平洋地域大学生協小委員会の議長として、過去2回の地域青年セミナーを小委員会のメンバー並びにシンガポール、フィリピンの協同組合と協力して開催してきました。

 さて、この東京セミナーは画期的なセミナーと言うことができます。このセミナーは21世紀を開くセミナーであるとともに、すべてのタイプの協同組合の青年に対する初めてのセミナーでもあります。

 本セミナーは午前中の全体会でメッセージを採択ましたが、それはウェブサイトや報告集を通じて、また、これから開かれるであろう各国の全国会議を通じて、アジア太平洋地域のすべての協同組合に、また協同組合外の人たちに伝えられるでしょう。

 メッセージを実現するにあたって、いくつか留意する必要があると思います。そのひとつが、協同組合と青年との関係性です。

 ここにひとつ質問があります。青年の参加・参画の目的は何なのか?

 最初の答え。目的は協同組合事業の強化など、協同組合の発展のためにある。それで良いんでしょうか? 違いますね、これがすべてではありません。もしこれだけならば、青年は協同組合成功の道具であるだけです。

 二番目の答え。協同組合は青年自身が抱える諸問題、たとえば厳しい就職事情など、を解決するのに有用でなければならない。この答えが実際に優れた答えであります。

 青年が協同組合とその運動に魅力を感じるならば、これこそ正に協同組合の成功です。私は、青年の参加なしに協同組合の成功はない、ということを強調しておきたいと思います。すなわち、「青年の参加なしに成功なし。」

 セミナー一日目に、ICA会長のロドリゲス博士は「青年に未来を導かせよう。大人にはそうなるような地均しをさせよう」とおっしゃいました。したがって最後に私は、協同組合の未来は青年のものである、そして未来は我らのものなり、と強調したいと思います。

 次回、また会いましょう!

 カムサハムニダ、シェシェ、サラマート、テリマカシー、コップクンクラップ、シュクラン、サンキューベリマッチ、有難うございました。



戻る