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ワシントン−バッファロー

 夜行便でワシントン・ダレス空港に着いたのは日曜日の早朝、タクシーを見つけるのが大変でしたが、ともかくも、前夜に成田から到着し ていた「自立センター・高齢協合同調査団」と合流しました。ちなみにラスベガスで飛行機が飛び立った夜12時とは東部時間で午前3時のこと、到着が午前6 時半(まだ暗い)でしたので飛行時間は3時間半。ほとんど寝ることなく到着した次第です。その間に軽い夜食も出ました。

 到着した日(17日)は日曜日でしたので訪問先も休み、高齢協メンバーはワシントン中心部・アーリントン墓地を探索です。リンカーン 記念堂に向かって歩いていたら何か集会を開いている様子。向かう途中で、帰る参加者が持っていたプラカードには「兵隊たちを我が家に戻せ」(おそらくイラ クから)。思わず「あんたに賛成!」と言いながら記念堂前へ。三千人位の集会が開かれていました。集会は「MILLION WORKER MARCH」。

 翌日からはワシントンでAAPD(障碍を持っている人たちの全米協会)訪問、AARP(旧称全米退職者協会)訪問、ADAPT(直接 行動する障碍者の会)面会調査を行いました。AARPは今回の「合同調査団」の主要調査対象の一つ。2日間しっかりと説明を受け、21日にはワシントン周 辺のアルツハイマー・デイケア施設、IONAシニアセンターを訪問しました。

 その後、ニューヨーク州の西部、ナイアガラの滝の近くのバッファロー市に移動です。2時間前にはダレス空港に到着していたのですが、 厳重な対テロチェックのために中西さんたちが乗り遅れてしまいました。

 ちなみに、アメリカの飛行機搭乗時のチェックは、911以前とは異なり、かなり厳しい。アメリカ入国時の中継地ロサンジェルス空港で も、ラスベガスの空港でもダレス空港、バッファロー空港でも同様です(出国の中継地シカゴ空港では何もありませんでしたが)。預け入れバゲージは抜き打ち 検査のために、もし鍵をかけたら壊すと文書で宣言しています。上着類は(ぶかぶかに着るものも同様)着たままは許されません。パソコンを別にするのは常 識。靴も脱がされる場合があります、というより脱がされる方が多い。他に、ベルトのバックルであろうとなんだろと金属である限りはほとんど外すよう、男女 を問わず要求される。あと注意すべきは、写真のフィルムのようです。私はデジカメだったので全く問題なかったんですが、透視のためのX線は結構強く、感光 してしまうかも知れません。X線防止用の鉛の袋に入れようもんならそれを開けられるだけではなく、フィルムの円筒さえも開けられる覚悟が必要です。

 本題にもどれば、翌日から、もう一つの主要調査対象の一つである、西部ニューヨーク州自立生活プロジェクト(WNY Independent Living Project)という組織を訪問しました。ここには、ピア・カウンセリング施設(障碍者どうしの体験共有相談)、アメリカ先住民(インデアンと言われた 人たち)のための自立生活センター等が入っています。

 18日からの調査内容は追って発表します。



リンカーン記念堂前で

これはキューバの旗

アンサーのプラカードも

思わず「そう!」



AARP本部で。AARP新会長および「自立センター・高齢協合同調査団」
左から、山下順子さん、中西正司さん、藤田由紀雄さん、マリー・スミス会長、岡安、玄幡真美さん、松本憲一さん(後)、降幡博亮さん(前)。西尾直子さん 撮影

AARPメディアの本格的なスタジオ

西部ニューヨーク州の自立生活プロジェクト

下段:「1492年以降テロリズムとの戦い」

新潟中部地震を報道するCNN

ナイアガラの滝とカナダ側の建物群

藤田さん、松本さんと


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