チェックリストの採点と解説
1.【開始時間】会議の重要性を感じさせるため、また「どうせ時間通りには始まらないし」など参加者のやる気を削がないためには、時間厳守で開始することは鉄則。「YES」は5点、「NO」は0点。
2.【テーマ告知】会議で検討されるテーマが告知されてないと事前準備もできない。趣旨説明などにも貴重な時間を奪われる。「YES」は5点、「NO」は0点。
3.【進行役】特にアイディアを出す会議においては、上役が進行役を担当すると、自由な意見が出にくくなる場合がある。「YES」は0点、「NO」は5点。
4.【記録者】出席者が全員メモを取る状態は、会議への集中力を減退させる。議論を活発にするためには、会議のポイントをまとめてリアルタイムにホワイトボードなどに記録する能力のある記録者が必要。「YES」は5点、「NO」は0点。
5.【始め方】無駄な挨拶や雑談などは緊張をほぐす効果はあるが、わざわざそのための時間をとるのはまったく無駄である。「YES」は0点、「NO」は5点。
6.【席順】席順が決まっていると上下関係が反映されやすくなる。また、いつも同じ環境では緊張感も薄れ、マンネリになる。「YES」は0点、「NO」は5点。
7.【笑い】話が盛り上がり笑いが絶えないのは好ましいが、脱線してはかえってマイナス。集中力も途切れる。「YES」は0点、「NO」は5点。
8.【発言者】少数の人間が会議の意見を形づくるのは、それ以外の人間の意欲や参加意識を減退させる。「YES」は0点、「NO」は5点。
9.【会議中の電話】緊張と集中のためにはマイナス。「会議中です」と断っても取引先はたいがい許してくれるはず。しかしそれが、あまりに頻繁だと問題がある。「YES」は0点、「NO」は5点。
10.【反対意見】反対意見がたくさん出るのはいい会議の証拠。たとえ、喧嘩腰になってでも、モノを言える環境は大切。「YES」は5点、「NO」は0点。
11.【個人攻撃】どんな意見でも忌憚なく話し合うのは大切だが、会議は個人攻撃の場ではない。「YES」は0点、「NO」は5点。
12.【根回し】事前に根回しをすることを習慣化した会議は反対意見を封殺してしまう可能性が高い。会議の本質を逸脱した行為。「YES」は0点、「NO」は5点。
13.【言えなかったこと】会議終了後に直訴するのは、会議の価値を下げる行為。本来は会議の場で発言すべき。質の高い会議を運営するためにはマイナスとなる。「YES」は0点、「NO」は5点。
14.【決定方法】多数決で決めるという行為は決定的意見がないことの代名詞。議論が尽くされていないことと同義。もう少し話し合う努力を要する。「YES」は0点、「NO」は5点。
15.【発言回数】参加意識が低い参加者は会議進行の妨げ。進行役は出席者をグループ化して話し合わせるなどして、発言しやすいようにすべき。「YES」は0点、「NO」は5点。
16.【議題の持ち越し】何の決定もないと参加者の達成感を殺してしまう。決定に向けて全員で話し合う姿勢を育てるべき。「YES」は0点、「NO」は5点。
17.【お茶】第三者がお茶を運んでくれるティータイムはタイミングを外すと緊張感を壊す。欲しいときに自分で取れるようにした方が気分転換にもなる。「YES」は0点、「NO」は5点。
18.【意見の対立】対立があってこそ会議。それをすぐ取り成してしまっては、いい会議にならない。「YES」は0点、「NO」は5点。
19.【反省】会議のルールづくり、参加者の意識向上のために、会議終了後に反省点を述べ合い、次回の会議をよりよいものにする努力をすべき。特に会議の方法論を学んでいない日本では、この「振り返り」行為は大きな効果を生む。「YES」は5点、「NO」は0点。
20.【終了時間】その後のスケジュールがある人にとって、会議の終了時間が決まっていないと、焦って会議に集中できなくなる、時間通りに終わるのは基本。「YES」は5点、「NO」は0点。
(チェックリスト監修・吉田新一郎)
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