直近の論文・講演録・ノート等

Last Update 2020年7月7日

『新しい日常』の落とし穴:しなやかな 回復は政策転換なしに成立するか?
 (『協同の發見』2020.6号巻頭言)
 「「新しい日常」が話題になっている。 専門家会議メンバーやマスコミから喧伝 されている。それ自体に今は間違いはな い。しかし、それは必要条件ではあるが 十分条件ではない。国民の生活スタイルの仕組みを提言するだけで、本当に「新 しい日常」が生まれるのだろうか。」

働く場での民主主義と基本的人権を享受できる事業体
  (『協同の發見』2020.1号巻頭言)
 「相変わらず過労死・パワハラがニュースになっている。東京オリンピック・パラリンピックの総合演出担 当の広告代理店のディレクターがパワハラで懲戒処分されたらしい。以前に過労死問題で告発された会社である。結局この会社は何も変わっていなかったのか。」

『誰もが』『自己実現に 自由である』こと
 (『協同の發見』2018.8号巻頭言)
 「福祉は、包括的に幸福追求権と人格権(個人の人格価値にかかわり、それを侵害されない権利。自己決定権を含 む)に、そのあり方の根源があると思われる。私にとって、福祉とは『誰もが』『自己実現に自由である』ことが出発点である。」

協同総研は、協同組合の研究を再構築し、その運動に資す〜総研理事長退任あいさつ
 (『協同の發見』2017.7号巻頭言)
 「21世紀の本来的な協同組合研究は、 市民・庶民の協同の営みの総合的研究にあります。その協同の営みを、既存の個別組織の枠内(パラダイム)に当てはめようとすることデも、その裏返しである既存の個別組織の維持・発展を主眼目にすることでもありません。」

協同組合の未来にかかわる根本問題と落とし穴 〜 協同組合の源流を問う
     (『協同の發見』2016.12号)
 「自治と自立の文脈で、当時、認可主義の問い直しに至らなかったのは、私も含めて、当時の実践リーダー、主体的研究者の最大の汚点(主体的でない「研究者」には問うのは酷)と言われても仕方ない。」協同総合研究所25周年記念集会での報告。

協同労働の実践と地域就労の創出 ~ワーカーズコープの働き方~
 (JA農業協同組合経営実務増刊号2016.『協同の働き方』,2016.9.15発行)
 協同労働はワーカーズコープの組合員の働き方ではあるが、ワーカーズコープ自体が市民・住民によって結成されることを眼目にしているので、 市民・住民の働き方、すなわち市民・住民が組合員となって働く働き方であると位置づけることができる。

ICA声明<定義、価値、原則>と通念的協同組合論の穴
 (『協同の發見』2016.7号巻頭言)
 〜先のIYC(国際協同組合年、2012年)以降、 国内では皮肉にも農協など協同組合とその 制度に逆風が吹いた。国際的にもモンドラ ゴンのファゴール、イギリスの協同組合銀 行という老舗・名門のなるべくしてなった倒産があり、様々な意味において、ICA声 明を始めとする協同組合パラダイムに対す る問いが必要だと感じている。どこかに落とし穴があるに違いない。

自治の文化と協同労働 〜協同組合経営論の探求、借り物の経営論からの解放〜
 (『協同の發見』2016.1号巻頭言)
 〜現在はこう言える。協同組合にとって最も深刻な弱点は、一般的に見て、協同組合の経営論に関することである。ほとんどの協同組合経営論が一般企業の経営論、換言すれば多くの高等教育機関で教えている経営論の借り物でしかないことにある。

社会連帯経営論へのアプローチ」(『協同の發見』2015.9号)
 〜私たちが働く組織は、「社会からの預かりもの、未来からの預かりもの」。私たちの労働の成果は社会に返し未来に渡す。・・・どのような社会と未来を求め、今をどう生きるかの不断の問いである。

《高齢協で働く》ということ
私たちは、労働を通じて、人間は人間らしく成長・発達できると素直に思えるでしょうか。
 一.協同組合で働くこと、それは働く一人ひとりが地域と結ぶこと
 二.協同組合の経営はみんなで考え、話し合い、行動すること
 三. 法や定款を遵守し、創造的な運営で高齢協の発展を
 四.協同組合の価値について
 五. (補)協同労働という働き方
 → 東京高齢協HP版(1)(2)(3)

《表現の自由》が持つ能力の限界性への言及は許されるか
(『協同の發見』2015.1号巻頭言)
 〜多くの報道が仏大統領などの 言質を用いて「<テロ>対<表現の自由 >」、「<テロ>対<反イスラム>」という ふうに対峙させた。しかし、重要なのは「<テロ>対<反テ ロ>」であって、そこに《表現の自由》や、 ましてや《反イスラム》を対峙させるのは フェアではないと感じたのは私だけではな いと思う。いつか読んだ『戦争プロパガンダ10の法則』を想起した。《表現の自由》 や《反イスラム》が戦争プロパガンダになっ てはいないだろうか。

協同労働の協同組合法制化について
 (『協同の發見』2015.9号収録)
 〜戦後、協同組合については、様々に研究され、論争も行なわれたが、主流派は(資本主義下と断ってはいるが)協同組合の本質を流通過程にあるとした。そ の理論は、戦後の農協の活動にも大きな影響を残した。その背景には、ヨーロッパ社会主義者の協同組合観(ウェッブ夫妻、ルクセンブルグ等)と、戦後GHQ の影響が見て取れる(「農協法の成立過程」pp.672-674)。
 (2014.9.30第1回「協同労働の協同組合法整備」に向けた学習交流会での報告)

ワーカーズ協同組合論研究史
 〜「協同組合研究の成果と課題」(堀越芳昭/JC総研 編、家の光協会発行、2014.5)に収録。
 「日本の協同組合研究の主流は長らく協同組合の本質は流通過程にあるとし て、生産過程・労働過程に特徴があるワーカーズ協同組合を「無視する」誤りを犯した。」

戦後における「協同組合法制論」と「協同組合論」の一側面
 (『協同の發見』2013.11号)
 発行予定の「協同組合研究の成果と課題」(堀越芳昭/JC総研 編)の「ワーカーズ協同組合論研究史」の要約に当たります。

契約関係と事業体(協同組合)
 〜協同組合をステークホルダーとの契約関係から見ると、労協も協同組合の一般形として見ることができる

일본의 노동자협동조합 과거 현재 미래 (日本の労働者協同組合、過去・現在・未来)
 〜韓国語:2013年1月ソウルで開催されたの韓国労働者協同組合設立推進団発足式での報告

協同組合における雇用・就労問題
 〜社団法人JC総研 研究誌「にじ」2012年秋号(639)論文

협동조합은 오늘의 대안일 수 있는가? (協同組合は今日の代案になりうるか)
 〜韓国語:2012年7月5日の京畿地域自活センターのワークショップ、7月7日の国際協同組合デーの報告で使ったレジュメ

障害者らに仕事の場 『協同組合』の意義知って 〜『人生ここにあり』上映会
 〜2012年12月1日新潟日報へ投稿

労働者協同組合と労働者保護 〜経営参加と労働者保護との両立は可能か〜
 〜社団法人JC総研 研究誌「にじ」2011年冬号(No. 636)

協同組合とソーシャルインクルージョンの哲学
 〜社団法人JC総研 研究誌「にじ」2011年秋号(No. 635)

生協にとって職員とは何なのか〜働く人びとの”つながり”づくりの視点から〜
 〜6月25日、2011年(京都)くらしと協同の研究所第19回総会記念シンポジウムでの報告資料

国際協同組合年(IYC)によって協同組合は何を変えるのか?
 〜2011年5月27日、協同組合憲章検討委員会で発表「協同組合間の協同」の発展、「日本協同組合連合会設立の構想」などの提起

『協同労働の協同組合法(案)』をめぐる諸問題(レジュメ)
 ~2011年2月26日2010年度第1回新協同組合理論研究会

『モンドラゴン協同組合』(MCC; モンドラゴン協同組合企業体)について
 〜2010年8月9日、中央労福協第42次欧州労働者福祉視察・事前学習会

餃子事件から共生の社会を考える(「労協新聞」2010年4月15日号)」
 
日本型社会的協同組合の提案(2010年3月社会的協同組合研究委員会報告)」

過去の論文集

過去の論文や講演録は、こちらです

その他

建設中